虫歯が進行し、神経に虫歯菌が感染するとズキズキした痛みが出ます
こうなると神経を残すのは難しくなるため、麻酔をして神経を抜く治療が必要になります
神経の治療は虫歯の治療と違い、図のように根の中を直接見ることが出来ないため難しい治療の1つです
そのため神経の治療は再発率が高く、70~80%の歯が再治療が必要と言われています
神経を抜く場合、神経の入り口が見えるように、歯を削ります
入り口が見えたら、針のような機械で神経や、神経の死骸を除去します
細菌に感染した部分を取るために、神経の入っているお部屋少しずつ削り、大きくしていきます(拡大作業)
この拡大の作業と消毒を繰り返し、
①根の中がキレイになった
②歯を叩いても痛みがない
③噛んでも痛くない
④歯茎を押しても痛くない
のを確認して、最終的な防腐剤を詰めていきます
根の先まで防腐剤が詰まっているか確認するためレントゲン写真を撮ります
上の写真は神経の走行を見るために抜いた歯を分割し、墨で染めた画像です
神経の構造は非常に複雑で、上の図のように網目状に枝分かれしています
神経の走行は人によって、歯によって全く異なるため、どのような走行をしているか予想できません
神経の治療では神経組織を除去しますが、この枝分かれしている部分は全てキレイにすることが出来ないため、直線的に走っている部分だけを機械で除去することになります
歯科医師は
①根の中がキレイになった
②歯を叩いても痛みがない
③噛んでも痛くない
④歯茎を押しても痛くない
のを確認して根の治療を終わりにし、防腐剤の詰め物をします(ピンク部分)
しかし詰め物をした後でも、取り切れていない神経の組織が残ります(青い部分)
この取りきれなかった部分の細菌が時間の経過とともに根の先に溜まると
・治療をしたのに噛んだ時に痛い
・治療をしたのに痛みが出る
・治療をしたのに歯茎にニキビみたいなものが出る
などの症状が現れ、患者さんは「前に治療してもらったのに、おかしい」となるわけです
通常根の先に溜まるバイキンは、力の強くない菌なので、根の先に菌がいたとしても無症状のことが多く、レントゲンを撮って根の先に影がある場合でも症状がないこともよくあります
しかし疲れた時、寝不足などで抵抗力が落ちている時は、菌の力が強くなり、急に痛みが出たり、噛んだ時に痛く感じたりします
一番の予防は、神経を抜かないことです
神経を抜く状態になる前に治療をすれば、神経は守ることが出来ます
虫歯や歯周病の治療と違って、ブラッシングをしていても再発を予防するのは不可能です
歯がしみる、痛いなどの症状が出た場合には早目に治療をして、神経を抜くような状態にしないようにしましょう