「入れ歯が合わない、痛い」時に自己判断で市販の入れ歯安定剤を使用していませんか?
市販の入れ歯安定剤は長期間使用する物ではなく、一時的に使うものです
間違った使い方を長期間続けると、顎の骨が吸収したり、歯茎が変形したり、顎の関節が痛くなったりと、問題を引き起こす原因になります
使用している入れ歯、作成した入れ歯に不具合がある時は、歯科医院で原因に応じた調整をしてもらいましょう
やむを得ず使用する際は歯科医師の指導のもと、正しい使い方をしましょう
<クリームタイプ>
唾液の水分を含んで粘着性を発揮します
●利点●
・柔らかいクリームのため、入れ歯の上で均等に伸ばすことができる
・レジン(プラスチック)床、金属床の入れ歯に使用できる
●欠点●
・入れ歯に付着したクリームを取り除きにくい
・口の粘膜に付着したクリームを取るのに時間がかかり、取り除く危険性がある
<粉末タイプ>
唾液の水分を含んで粘着性を発揮します
●利点●
・切れ場の上で均等に広がり、パウダーのため薄くくっついて違和感も少なく感じる
・安定剤の除去が比較的簡単にできる
・レジン床(プラスチック)、金属床の入れ歯に使用できる
●欠点●
・入れ歯を湿らせた状態でパウダーを振りかけますが、入れ歯を支える歯茎の土手が平坦な人は
パウダーがこぼれ、うまく広がらないことがある
<クッションタイプ>
入れ歯と歯茎の間に厚みを作り出すことにより、入れ歯が歯茎に当たる痛みを和らげます
金属の入れ歯には使用できませんので注意が必要です
●利点●
・クッション性のため、入れ歯が歯茎に当たる痛みを和らげ、安定させることができる
・粘着タイプと比べて、べたつきが少ない
・2~3日連続使用できる
●欠点●
・金属床には使用できない
・安定剤を取り除くのが難しい
・入れ歯の上で均等に広がらない場合があり、その状態で連続使用すると噛みあわせのズレが生じ、
顎の骨の吸収が起こったり顎間節の異常が起こる可能性が高い
・連続使用によって材質が劣化し、粘膜に炎症が起きる可能性がある
入れ歯の調子が悪い時は、遠慮せずに歯科を受診しましょう(^^)
当院では他の歯科医院で作成した入れ歯の調整も行っております