喫煙が喫煙者本人に与える影響は良く知られていても、受動喫煙、しかも子供に対する影響はあまりご存じない方が多いのではないでしょうか?
タバコの副流煙は有害な物だらけです
子供に対す影響もとても大きなものです
今回は受動喫煙と子供の虫歯の関係についてお話しします
神戸市で2004年~2010年に生まれた子供約76,000人のデータを解析
生後4か月で受動喫煙の状況と、3歳の時点で1本以上の虫歯や歯の欠損、治療歴があるかなどを調べたところ・・・
家族に喫煙者がいる子供は、家族に喫煙者がいない子供に比べて虫歯になる割合が1.46倍高いという結果がでました
さらに家族が子供の前でタバコを吸う環境であった場合は2.14倍も虫歯になる子が多いことが分かりました
受動喫煙によって唾液の成分が変化し、歯垢が溜まりやすくなって虫歯の原因菌が集まりやすい状態になるため、虫歯になる可能性が高くなります
タバコだけが虫歯の原因ではありませんが、このデータで分かるようにタバコとお子さんの虫歯は少なからず関係があります
当院ではただ治療するだけではなく、こういった生活にかかわる部分のお話もさせていただいております
お子さんの受動喫煙について、真剣に考える必要がありますね