初めての入れ歯や作って間もない入れ歯は、なかなか慣れるのが大変です
入れ歯はご自身の歯の代わりになる大切な装置です
作ってすぐ慣れる方はごくわずか。 調子よく使えるようになるまで調整をしてもらいましょう
初めての入れ歯は以下のような症状が見られることがあります
・つばが出やすい
・歯茎が締め付けられる
・口にする物の温度や味に敏感になった
・食べ物が飲み込みにくい
・話しにくい
・自分の声と違って聞こえる
・吐き気がする
入れ歯は慣れるまで時間がかかりますので、少しずつ入れる時間を長くして、様子を見ましょう
装着する時間が長ければ、慣れるまでの時間が短くなります
入れ歯を装着した患者さんの中には、違和感や痛みがあると「ダメだ」「慣れられない」とすぐに外して装着することをやめてしまう方もいらっしゃいますが、ご自分で「入れ歯に慣れるように練習しよう」「少し頑張ってつけてみよう」と努力をしていただくことが大切なポイントです
入れ歯は新しい靴と同じような感じです
皮の厚い足でさえ最初は靴擦れができて、皮膚が赤くなり痛いですが、履いていくうちに少しずつ馴染んできます
口の中の柔らかい粘膜の上に 硬い入れ歯はめてうまく噛めるようになるには、それなりの練習を要します。最初は粘膜が擦れて痛みがある場合でも、調整して使っていくうちに少しずつ使えるようになってきます
口内炎や歯茎に傷が出来た時は、入れ歯の床が強く粘膜に当たっている可能性があります
そのような時は無理に使用せずに
①使用を中断し
②外した入れ歯を水を張った容器に保管し
③歯科を受診しましょう
歯磨き粉で入れ歯を洗わない
→歯磨き粉の研磨剤で入れ歯が傷つき、そこに菌が繁殖しやすくなります
熱湯で洗ったり漬け置きをしない
→入れ歯の素材は高温に弱い素材でできていますので、ぬるま湯か水を使用しましょう
緩くなったバネを自分で直さない
→バネが壊れたり、変形して装着できなくなる場合があります
壊れた箇所を自分で直さない
→アロンアルファなどの接着剤は有害なため、口の中には入れることが出来ません
また噛み合わせが変わり、体の不調につながることがあります