私たちの身体は、のどの奥で気管(空気の通り道)と食道(食べ物の通り道)に分かれています。
食べ物や唾液など、本来なら食道に入るべきものが誤って気管に入ることを「誤嚥(ごえん)」といいます。
誤嚥すると、通常はむせて咳き込み気管に入った飲食物を出そうとします
お口の中が汚いと、誤嚥した時に口の中の細菌も一緒に気管の中に入り、この細菌が悪さをして肺炎を起こすことがあります。これを「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」といいます
誤嚥性肺炎は抵抗力の低い高齢者にみられることが多く、命に関わることがあるため、注意が必要です
「噛む力」や「飲み込む力」の低下による誤嚥は「むせ」など様々な症状として現れます
次の項目でチェックしてみましょう
□ 食事中にむせる □ のどがゴロゴロする(痰がからんだ感じ)
□ 物が飲み込みにくいと感じる □ 痩せた
□ 食べるのが遅くなった □ 肺炎と診断されたことがある
□ 硬いものが食べにくくなった □ 声がかすれてきた(ガラガラ声、かすれ声)
□ 口から食べ物がこぼれる
□ 夜せきで寝れなかったり、目が覚める
この2、3年にしばしば該当する項目が1つでもある場合は
誤嚥の可能性があります
早めに医療機関に相談しましょう