唾液の臭いで口腔癌を診断できる!?

みなさん、こんにちは

くぼた歯科医院 歯科医師の晃子です

以前、舌の汚れが口臭の原因になるというブログを書きましたが、唾液の臭いで口腔癌の診断ができるようになったようです

北九州市立大と九州歯科大の研究グループが発表したもので、唾液に含まれるにおい成分から口腔(こうくう)がんを診断する技術を世界で初めて確立されたそうです

検査は簡易で早期発見が可能な診断方法として期待され、臨床試験を経て、医療現場での実用化を目指します

口腔内にできるがんは初期症状が出にくく、舌がんなどの口腔がんは早期発見が難しく、転移しやすく、5年以上の生存率は50%以下とされています

近年では国内の患者は増え続け、2016年は7675人が口腔癌が原因で死亡しました

 研究では、唾液のにおいの素となる12種類の物質を調べることで9割以上の確率で口腔癌を判別できたそうです

 唾液の採取は体への負担が少なく、時間もかからないため、スクリーニングに効果的です

将来的には、息を吹きかけるだけでがんの診断ができる計測機器の開発も可能となるとのこと

実用化まではまだ時間はかかりますが、新しい技術の誕生で口腔癌の早期治療が可能になるのは喜ばしいことです