みなさん、こんにちは
くぼた歯科医院 歯科医師の晃子です
みなさんは歯磨きの際に、舌の状態も見ていますか?
汚れが付着するのは歯の周りだけではなく、実は舌の表面にも汚れは付着しています
舌表面の汚れは舌苔(ぜったい)と呼ばれ、状態により白、黄、褐色をしていますこれは食べカスや剥がれ落ちた古い細胞、さらに細菌が増殖した苔(こけ)状の集合体です
付着の原因はお口の清掃不良、むし歯や歯周病、口腔乾燥症、喫煙などがあります
舌苔は口臭の原因の一つであり、発酵したチーズのようなにおいを発します
口臭の他に、舌苔の中で増殖した細菌が気管から肺に入ってしまうと、免疫力が低下している場合、誤嚥(ごえん)性肺炎を引き起こす原因にもなります
舌苔を清掃して舌をきれいにすることは口臭予防のみならず、誤嚥性肺炎の予防にもつながります♪
舌苔の清掃には専用の舌ブラシを使用し、鏡を見て舌ブラシの位置を確認しながら行いましょう
まず水や湿潤剤で湿らせた舌を「べー」と前に出し、舌ブラシを舌の奥に当てます
そして軽い力で舌の前方にかき出すように舌ブラシを動かします
清掃後、水や洗口液でうがいをします
その際、舌表面の粘膜は非常にデリケートなので力を入れすぎないことと、何度も行わないことが大切です(^^)
1日1回の清掃で十分ですので、日頃の歯磨きに加えて舌磨きの習慣を取り入れてはいかがでしょうか